全国の老人ホームの中から自分の希望に合うところを探してみよう

全国には様々な特色がある老人ホームがあり、介護を要する人や老後に健康的な生活を送りたい人にとって欠かせない場所として位置づけられています。そうした中、老人ホームの入居手続きをする際は、事前に興味のある施設の見学を希望するだけでなく、介護サービスの利用の可否や設備の充実度、スタッフの質の高さなど大事なポイントを押さえておきましょう。

介護付有料老人ホームでは24時間対応の身体介護のサービスを受けられる

老人ホームの入居を検討するにあたり、病気や障害のために思うように手足を動かすことができなかったり、移動に支障があったりする人は、介護付有料老人ホームを候補に入れるのがおすすめです。特に、24時間対応の介護サービスに対応している施設は、多くの高齢者や家族にとって信頼できる存在として位置づけられています。

最近では、具体的に利用可能な介護サービスの内容を施設のホームページやカタログなどに写真付きで掲載しているところもあります。そこで、入居先の選び方について迷っている時には、積極的に気になる施設の事情を把握することが重要です。

また、身体介護のサービスの利用回数によっては、月々の費用の負担が大きくなることもあるため、余裕をもって施設の事務やケアマネジャーに相談を持ち掛けることが大事です。自分の体の状態や要介護度に合った介護サービスを選ぶには、各地の介護付有料老人ホームの資料を取り寄せたり、すでに長く同じ施設で暮らしている人の口コミを参考にしたりすることが有効です。

なお、介護付有料老人ホームの運営会社の方針によって、力を入れている介護サービスの種類が異なるため、時間をかけてニーズに合うところを選びましょう。

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地域内で高く評価されている施設の見学会に足を運ぼう

全国の老人ホームの中でも地域の多くの住民に高く評価されている施設の中には、週末に施設の見学会を開いて、一人ひとりの高齢者や家族に施設の案内をしたり、入居に関する相談に対応したりしているところが少なくありません。

新築の老人ホームにおいては、新しい入居者を迎え入れるために、食事の試食や宿泊体験などのサービスを提供しているところもあるため、理想的な入居先を見つけるうえで、こうした機会を利用してみるのも良いでしょう。

施設の見学会のスケジュールやイベントの内容については、それぞれの施設の入居者の状況や担当のスタッフの配置などに左右されるため、日ごろから身近な地域にあるいくつかの施設の情報を集めておくのがおすすめです。

バリアフリーをはじめとした設計にこだわりが見られる老人ホームは、年間を通して見学会の参加希望者が多く集まる傾向が見られるため、早いうちに申し込みを済ませておくのがポイントです。その他、施設によっては見学会の合間に現場のスタッフと交流ができる時間を設けているところもあり、介護福祉士や看護師、ケアマネジャーといった現場で働いている様々な職種のスタッフの働きぶりについて理解を深めることが可能です。

快適な生活を送るための設備が導入されている施設を探してみよう

老人ホームを選ぶ基準は人それぞれですが、入居後に快適な生活を送るうえで、どのような設備が導入されているのか調べておくことが重要です。例えば、個室の住環境が優れている有料老人ホームの中には、最新のシステムキッチンやトイレ、バスルームなどが設置されているところや、リクライニングのベッドなど家具にこだわりが見られるところも多くあります。

また、入居者の希望に応じて自費で家具や家電製品を購入できる施設もあるため、じっくりと施設ごとの対応の良し悪しについて比較をしてみると良いでしょう。人通りが多いエリアに位置する有料老人ホームにおいては、防犯対策を強化するために、施設の内外のいたるところに防犯カメラを設置したり、優れたオートロックシステムを採用したりしているところもあります。

そのため、一箇所の老人ホームで長く生活を過ごしたい人は、日ごろからいくつかの施設の設備の配置状況に目を向けることが肝心です。なお、設備がしっかりとしている施設は、入居一時金や年間の契約料金が高く設定されているところが目立つため、あまり経済的に余裕が無い人は、時間をかけて資金集めをすることがポイントです。

若手からベテランまでスタッフ研修が行われているか確認しよう

老人ホームに入居した後に安心して介護サービスを利用したい人や、食事やレクリエーションを楽しみたい人は、若手からベテランまでスタッフ研修がきちんと行われている施設を入居先の候補に決めることが大事です。大人数の入居者が生活している老人ホームにおいては、一人ひとりの入居者の希望に合わせてサービス提供ができるよう、年間を通して様々な機会にスタッフ研修を実施しているところが目立ちます。

スタッフ研修の内容は、施設の方針や入居者の年齢層、要介護度などによりますが、身体介護をはじめとするサービスの実践的な研修を重視しているところは、様々な立場の高齢者の間でニーズが高まっています。また、スタッフ研修の実施状況について、施設の公式ホームページやブログ、SNSなど色々な媒体を使って発信しているところもあるため、じっくりと施設ごとの特徴を調べておきましょう。

その他、介護サービスだけでなく、生活習慣病や持病の治療のために医療ケアも必要とする人は、医師や看護師、理学療法士などの医療従事者の配置にも目を向けましょう。

全国の老人ホームの種類と数

施設内でのサービスと料金の関係について調べておこう

老人ホームで生活をするうえで掛かる費用は、施設内でのサービスの種類や利用回数などに大きく影響を受けます。一般的に、個別対応のサービスを希望したり、医療や介護などケアの内容を重視したりする場合には、毎月の支出が高額になる傾向が見られるため、入居前におおよその費用について担当者に見積もりを出してもらうのがおすすめです。

また、介護保険や医療保険を利用できるサービスについては、各地の老人ホームのカタログやウェブサイトなどに記載されていることがあります。そのため、入居に関する相談をする前に、必要なサービスの申し込み方法や費用の支払い方法について、一通りの情報を集めておきましょう。

老人ホームを年金のみで利用できるか検討

老人ホームに入居をする前に確認しておきたいこと

老人ホームで豊かな老後生活を過ごしたい人は、全国の施設の特徴を調べて、予算内で自分の希望するサービスを受けられるところや、信頼できるスタッフが揃っているところを探すことが大事です。施設によっては、最新の設備の導入やスタッフの研修、医療サービスの提供といった様々な方面に力を入れているところがあるため、じっくりとニーズに合うところを見極めましょう。