各地で需要が高まっている老人ホームの特徴とは

各地には色々なタイプの老人ホームがありますが、運営する法人によってサービスの内容や設備、利用料金、スタッフの配置などに大きな違いが見られます。特に、介護サービスを必要とする高齢者や家族の間で需要が高まっている老人ホームの中には、介護福祉士をはじめとした有資格者のスタッフが多いところや、プライバシーが確保された個室があるところが目立ちます。

施設内で利用できる介護サービスの種類や内容について調べてみよう

老人ホームへの入居を検討するにあたって、身近な地域の中で評判が良い施設の資料を取り寄せて、実際に施設内で利用できる介護サービスについて詳しく調べることが大切です。たとえば、要介護度が高く日常生活のほぼ全ての場面で身体介護を必要とする人は、長年の実績がある介護付有料老人ホームに目を向けるのがおすすめです。

最近では、一人ひとりの入居者の身体状態や希望に対応できるよう、オーダーメードの介護サービスの提供に力を入れている老人ホームも多数あるため、妥協せずに色々な施設の事情を確認してみましょう。また、介護サービスを利用する頻度によっては、毎月の出費が大きくなることもあるため、入居前に施設側の担当者に見積もりを出してもらうのも良いでしょう。

予算に合った介護サービスの利用方法について分からないことがある場合には、各地の老人ホームの中でも入居前の相談対応がしっかりとしているところや、対面や電話、メールなど様々な手段で担当者とコンタクトが取れるところを探すのがポイントです。

なお、新しい介護サービスにも万全な対応をしている老人ホームについては、地域の情報誌や介護関係の情報サイトなどで紹介されることもあります。

介護職員の教育体制が整っている施設がおすすめ

各地の老人ホームの中でも介護職員の教育体制が整っているところは、多くの身体介護を必要とする高齢者の間で需要が高まっています。特に、社会福祉法人や大企業が運営する老人ホームにおいては、いつでも満足度の高い介護サービスを実践するため、新人や若手の業務研修に力を入れたり、外部の専門家を招いて定期的に講習会を開いたりしているところもあります。

また、中途採用に関して、原則として介護現場で数年の実務経験がある人や、介護福祉士やホームヘルパーの資格を持った人を対象としているところも少なくありません。こうした施設では、24時間いつでも質の高いサービスを期待でき、在宅介護で行き届かないところもしっかりとカバーできるというメリットがあります。

そうした中、入居後に必要なサービスを受けるために、契約前に各地の老人ホームで実際に生活を送っている多くの入居者の体験談を参考にするのがおすすめです。新規の入居者を歓迎している老人ホームでは、入居希望者に向けた資料に介護職員と入居者とのふれあいについて紹介したり、長く入居している人の体験談を掲載しているところもあります。

そのため、入居手続きに向けて時間をかけて関心のある施設の資料に目を通しておくと良いでしょう。

全国の老人ホームの種類と数

プライバシー保護が徹底している施設に注目が集まっている

入居者のプライバシー保護が徹底している老人ホームは、老後に同じ場所で長く生活を続けたい人にとって理想的な環境となっています。例えば、個室の数が多く、室内に便利な家具や電化製品が揃っている老人ホームについては、入居費用が高めのところが多くありますが、新しく入居を希望する人が多くいます。

また、新築の老人ホームをはじめとして、トイレや簡易バスルームなどが付いている広い個室がある施設も都市部を中心に増えており、ホテルやマンションのような気分で生活を送ることも可能です。プライバシー保護に関する取り組みについては、各施設の運営者の方針や立地、利用者のニーズなどに影響されます。

そこで、住環境にこだわって老人ホームを選ぶにあたって、日ごろから新しいタイプの老人ホームに目を向けて、気になる施設の内部の写真や動画などを確認しておくと良いでしょう。なお、入居者を募集している大規模の老人ホームの中には、土日祝日に施設見学会を開催しているところもあるため、こうしたチャンスを利用して自分に合うところを検討してみるのも有効です。

老人福祉施設のグループホームって何?わかりやすく解説

入居時や毎月の出費がどれくらいになるのか把握しよう

老人ホームに入居をする際には、施設のタイプや立地、サービスにもよりますが、一時金として百万円を超える費用の支払いが必要となることもあります。特に、民間企業が運営する有料老人ホームの中には、優れた設備や優秀なスタッフが揃っているところが多く、特別養護老人ホームやグループホームなどの公的な施設と比べると入居費用が高くなる傾向が見られます。

また、老人ホームの入居中の月額料金については、施設ごとに大きなばらつきが見られるため、経済的な面で不安がある場合には、契約時にきちんと事務や会計の担当者に説明を受けることが重要です。入居時や月額料金の負担をなるべく少なくしたい人は、三人部屋や四人部屋など大部屋のある施設を探したり、必要最小限のサービスを希望したりするのがポイントです。

その他、郊外にある築年数が古い老人ホームの中には、入居時の一時金が安く設定されているところも少なくないため、立地にあまりこだわりが無い人は、視野を広げて施設選びをしてみると良いでしょう。

全国の老人ホームの中から自分の希望に合うところを探してみよう

定期的に施設の内外で企画されるイベントもチェックしておこう

老人ホームで企画されるイベントには、週に数回施設内で行われるレクリエーションや趣味のサークルの他、遠足やスポーツ活動など様々なものがあります。健康状態が良い入居者の数が多い老人ホームにおいては、年間を通してイベントが企画される回数が多い傾向が見られるため、老後の生活を楽しみたい人は、イベントの頻度や内容に目を向けて施設選びをするのもおすすめです。

また、施設によっては過去に実施されたイベントの様子について様々な方法で紹介しているところもあります。そのため、入居をしてから後悔しないためにも、できるだけ早いうちから施設ごとの自分の興味があるイベントの特徴についてよく確認をしてから入居手続きを取るのがポイントです。

老人ホームを選ぶ時に重視すべき点は

自分に合う老人ホームを選ぶうえで、各地で需要が高まっている施設における介護サービスの実施状況を調べたり、スタッフの教育制度に目を向けたりすることが肝心です。また、契約前に入居後の生活の拠点となる室内の様子をチェックしたり、定期的に施設の内外で行われるイベントの種類や内容について把握したりすることが重要です。